




春花壇
「クロッカス」
(27.3.18)

同属の「ノボロギク」




2015.3.26 第141回
多肉植物「グリーンネックレス」
如月・七日「春分」 第二候
「桜始開」(さくらはじめてひらく)
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、春らしくなりました。
花壇のヒヤシンスやクロッカスが咲いて、春の遅い佐久地方も「春本番」間近です。
(1)球状の葉に、「緑の鈴」の名も・・・
名前の通り、緑色の球状の葉が連なる様子が面白く、観賞価値があります。
NHK「趣味の園芸」では「コロコログリーン」と表現していました。
面白い植物なので、若い頃からずっと栽培を続けています。多肉植物なので栽培は楽です。
寒さや日差しには弱いのでもっぱら部屋で育てます
特徴から、釣り鉢(ハンギング)が適しています。
「葉は扁平」、常識が通じない球状の葉は?
「花おりおり」(湯浅浩史)
~真珠ほどの大きさの球形で、先が少し尖る。
多肉植物で葉には水分が蓄えられていて、根がなくても枯れない。
よく育つと、つる状に長く垂れ、ネックレスにも。~
(球状は、水分を蓄える効率が一番良い)
(2)キク科セネキオ属 常緑多年性蔓性植物
原産地は、南アフリカ・ナミビア地方
砂漠に近い環境下に自生する種なので、葉に水分を蓄えるように進化した。
冬に球形の葉の付け根から伸びた花茎の先に、赤紫色の花糸を突き出した白い5弁の
小花をつけます。
仲間に葉が三日月の形をした「ミカヅキネックレス」・和名:ゲンゲツがあります。
畑や道端に普通に生える「ノボロギク(野襤褸菊)」は同じセネキ(シ)オ属の植物です。
属名セネキオは『牧野植物図鑑』によると、senex(老人)に由来するラテン名。
白色の冠毛があること。
本日のCD曲:「花」(くにたちカンマ―コール)
(3)キク科多肉植物「ルビーネックレス」
花屋さんで「ネックレス」の名がつく鉢花に出会いました。
茎が赤紫色で、葉は多肉ですが、どうやらルビー色の球ではなさそうです。
どうなるか、育ててみることにしました。
買った頃には、既に花茎と先端に蕾が確認できました。
そしてびっくり、小さな黄色の花が咲きました。
これはキク科の花らしく「舌状花」です。
『たのしい園芸』によると、原産地は南・南西アフリカ。
いろいろ面白い形がありますが、輸入株で数少なく入手しにくいのが欠点です。
黄花新月と呼ぶ種は、「緑の鈴」に似てよく殖えます。
(4)グリーンネックレスの育て方
〇置き場所は、木漏れ日の当たるような日当たりを好みます。
春や秋の日差しの弱い時期は日当たりの良いところ。
夏は強い日差しを避けた日陰に置きます。
日光不足になると節間が伸びてしまいます。
また高温多湿に弱いので、梅雨時は長雨に当てないようにします。
〇水遣りは、多肉植物なので球に水分を蓄えていて乾燥にはとても強く、逆に
水を与え過ぎると腐れるので、注意が必要です。
〇殖やし方は、挿し芽によります。球を何個かつみ、球が用土に半分ほど
埋まるように這わせます。
水はけのよい用土に挿します。時期は4月中旬から6月くらいが理想的ですが
秋にも行えます。
(5)多様な花言葉
健やかな成長:健やかに伸び1メートルにもなる・・・
青春の思い出:若々しい緑の葉がどんどん連なる・・・
豊富:球状に多肉化した葉が茎にいっぱいつく・・・
なお、誕生花:10月27日
◎ 興味深い植物を育て、観察を楽しみましょう

