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引き算のガーデン例 その2

バーベナ・ボナリエンシス(Verbena bonariensis)

クマツヅラ科 クマツヅラ属
別名:三尺バーベナ、柳花笠(やなぎはながさ)

花期:5月~10月
草丈:
50~150cm
原産地:主として中南アメリカ

今年の春に約100株を植え込みました。
春の終わりから花が咲き始め、今の時期(10月末)でもまだ鑑賞できる状態にあります。

私はこの植物との付き合いは20年くらいにもなるでしょうか。
なのでバーベナ・ボナリエンシスがどんな植物なのかは、よくよく理解しているつもりでいます。

 

三尺と言われるくらいですので1m前後には必ず成長し、極めて花の期間が長いのが特徴です

背が高いので強い風や雨などによって倒れたり折れたりしそうなのですが、以外にも頑丈で

最後までシャキッとした姿で居てくれます。

 

日当たりさえ良ければ、水はけが良く乾燥気味の場所でも

逆に水はけが悪くグシャグシャの状態の場所でも育ちます。

本来は宿根草なのですが、冬場の強い寒さには

あまり強くない傾向があります。

たぶん-10℃くらいまででしょうか・・・

 

この佐久地方は真冬に時として-15℃くらいまで気温が低下することがあり、また雪の少ない地方

ですから株元が思いきり冷やされ宿根出来ない年もあるのです。しかし関東などでは寒さの影響も

それほど強くなければ宿根し、場合によると真冬でも花を見ることができるはずです。

 

花の期間が長い為、おびただしい量の種を実らせます

佐久市の人口は約10万人なのですが、今シーズンで交流ひろばのバーベナ・ボナリエンシスが

実らせる種の量は佐久市の人口をも上回ると予想されます。

万が一、この冬が厳しい寒さで全部の株が

宿根出来なかったとしても、こぼれた種により、
来春にはたくさんの子供が誕生しますので

心配はいらないのです。

 

右の写真を見ていただくと分かるように、

夏場にこぼれた種により、既にたくさんの子供が
芽生えています。

 

この植物は 『引き算』 を上手にやらないとガーデン一面がバーベナになってしまいます。

さて、どのように 『引き算』 をすれば良いのでしょうか・・・それは意外な方法なのです。

 

『冬の寒さ』 を利用するのです


もし今季、冬の寒さが厳しくなった場合先ほど述べたように、親株を含め発芽した株は全てなくなって

しまいます。逆に暖冬となった場合は、自然の力での 『引き算』 が出来ないため、3月上旬に人の手

によって 『引き算』 をすることになります。

 

この秋にやっておくことは、強い霜が降りた時に親株だけを根元から切り取って片づけてしまいます。

明日佐久は霜の予報が出ているため、今日その作業を行いました。

 

 株の根元をかき分け5cm程残して切ります        既に元株の根本からも新芽が出ていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ここにもホルデウムがありました

  『引き算のガーデン例その1』を参考に抜きます 今回は軽トラックがいっぱいになるほどありました
 

親株の株元を残す事で、植えてあった場所が後からも確認することができます。
こちらはちょっとアングルが違うのもありますが、カット前とカット後の写真です
かなりすっきりしました
 

 

                                       2014年10月28日

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