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引き算のガーデン例 その3

エキウム・ブルガレ(Echium vulgare)

ムラサキ科 シャゼンムラサキ属 

和名:シベナガムラサキ

花期:初夏~初秋 2年草
草丈:60~90cm 

原産:ヨーロッパ 

 

『引き算』 で造るガーデンと言っても、

敢えて『引き算』 をしないでトライしてみたい

花もあるのです。
それが今回の花・・・エキウム・ブルガレです

この植物は宿根草(多年草)なのですが
寿命は比較的短いと認識しています。

 

ところで・・・大変申し遅れましたが、私は佐久市民交流ひろばのガーデンで皆様に植物たちを通して楽しんでいただけるように仲間と一緒に日々活動している「ガーデンじじぃM」とでも申し上げておきましょう。
 

さて、話をエキウムに戻しますと、エキウムの親株は去年の今頃ひと株だけ植えつけ、今年の春の終わり頃から夏中、美しく咲いてくれました。

先ほど申しました通り、親株は寿命が短いので秋の初めにはなくなってしまいました。

その代りにびっしりと子孫を残していきました。

あまり周りに広く分散せず、親株が植えてあった周辺でぎっしりとすし詰め状態で出てきています。
 

この状態を見ると、誰しも間引いて隙間を作りたくなりますが、こんな形で子孫を残していったのはエキウムに責任があると考え、あえて引き算をせずにこのまま咲かせてみたいのです。

本来の株は、ひと株から花穂が10本くらい出てきます。
このように混み合った場合には花穂はたぶん、ひと株につき1本しか出てこないでしょう。
これはコスモスが1カ所にまとまって種を落とし、びっしりと芽が出た状態のまま成長し
上部に一輪だけ花を咲かせるようなイメージになると思われます。

先程「本来の株は・・・」と申しましたが、この種の落ち方・子株の育ち方を見ると、現在一般的に認識されている姿は改良によるもので、こちらの姿こそが「本来の姿」なのかも知れません。

それはエキウムが教えてくれる事でしょう。
これからの姿をまたお届けしていきます。

 

  一般的にエキウムを苗で購入して植えると
  ひと株ずつのスペースが十分にあり、

  葉は横に放射状に広がっているのがわかります
  この写真は群生しているところから少し離れた

  ところで芽生えた子孫たちです

 

 

 

 

   今回自然にこぼれた種からできた子株たちは
  群生している為、それぞれが葉を広げるような

  スペースを持っておらず上に向かってまっすぐに
  葉が伸びています                         

   

 

 

 

 

 

   こちらは別の種類のエキウムです

    エキウム・ブルガレよりも葉が細いのが分かります

   

   

 

 

 

 

 

                                                  2014年11月4日

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